パニック障害・不安障害|小倉北区の精神科・心療内科|三原デイケア+クリニックりぼん・りぼん

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パニック障害・不安障害

パニック障害・不安障害|小倉北区の精神科・心療内科|三原デイケア+クリニックりぼん・りぼん

パニック障害・不安障害とは

パニック障害・不安障害とは

不安は、危険から身を守るために備わっている人間が生きるための基本的な機能です。人間が危険な状況に直面すると、不安が引き起こされ、逃げるか闘うための生体反応が誘発されます。この反応により、心臓や筋肉への血流量が増えるなど身体にさまざまな変化が生じ、生命を脅かす状況に対処するために必要なエネルギーが身体にもたらされます。

不安は本来生きていくためには必要な機能ですが、ふつうは危険ではない状況や対象にも不安を感じてしまい、その不安が日常生活に支障をきたすのが不安障害です。

不安障害には、動悸や息苦しさなどの突然起こる重篤な不安発作(パニック発作)に繰り返し襲われるパニック障害、特定の空間や場所(例えば電車の中などの閉じられた空間、多くの人がいる場所など)に不安・恐怖を感じる広場恐怖、人前で緊張しすぎて思うように話せない、自分のとる行動や態度が変だと思われることを恐れるなどの症状によって本来の生活ができなくなる社会不安障害、特定の状況に限られず漠然とした不安が持続する全般性不安障害などがあります。

パニック障害・不安障害の原因

パニック障害、不安障害の原因は完全には明らかになっていませんが、不安・恐怖に関係する中枢神経の機序としてノルアドレナリン系、セロトニン系、GABA系などが関与していると考えられています。パニック障害の患者さんはストレスによって中枢神経系や自律神経系が過剰に反応しやすい特徴や過剰な心理反応を起こしやすい性質を持っていることが指摘されています。
身体の病気や薬の使用または中止によっても、不安が生じることがあります。不安の原因になる身体的な病気として、不整脈などの心臓の病気、副腎皮質機能や甲状腺機能など内分泌の病気、慢性閉塞性肺疾患など呼吸器系の病気があります。様々な病気の治療薬を適切に服薬しないこと(自己判断による中断や増減など)が原因で不安症状を引き起こすこともあります。さらに飲酒が不安の原因になることもあります。

パニック障害・不安障害の主な症状

  • 急に強い不安に襲われる
  • 突然動悸や息苦しさなどが起こる
  • 普段の生活ができないような不安・恐怖が続く
  • 人前で緊張しすぎて思うように話ができない
  • 電車など閉じられた空間に不安・恐怖を感じる
  • さまざまな活動に対していつも心配があり落ち着かない

パニック障害・不安障害の治療

不安はうつ病や適応障害など他の障害でもしばしば認められる症状です。また、不安障害のタイプによってよっても治療法が異なるため、適切な治療のためには他の精神障害との鑑別と不安障害のタイプの診断が必要です。

原因が身体的な病気や薬である場合には、原因となっている病気の治療や薬剤の中止・調整を行い、不安症状が改善するか評価します。

パニック障害・不安障害に対しては、それぞれに適応がある精神療法と薬物療法による治療を行います。パニック発作は生命の危機を感じるほどの強い不安・恐怖ですが、治療によって症状のコントロールを行っていきます。

薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬と、ベンゾジアゼピン系薬剤など抗不安薬を用います。抗不安薬は即効性があるため治療初期にはよく処方されますが、依存傾向になることがあるため、通常は抗うつ薬の効果が出たら頓服にするなどして徐々に用量を減らし、服用中止を目指します。減量についてはそれ自体が不安の原因になる可能性もあるため、よく相談しながら進めます。
薬物療法のみでもパニック発作や不安症状が起こらなくなることもありますが、精神療法(不安への段階的な曝露と不安の軽減、リラックス法の獲得など)を合わせて行うことで、より効果的に治療を行うことができると考えられます。

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